インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー2016
2016年6月1日、ドイツのシュトゥットガルトで開催された「エンジン・エクスポ2016」において、その年の世界一の車のエンジンを決める「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー」の表彰が行われました。
「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー」は、イギリスの出版社「UKIPメディア&イベンツ社」が主催するイベントで1999年から始まり今年で18回目になります。
毎年5月時点で少なくとも世界1か国以上で販売された市販自動車に搭載されたエンジンの対象に、世界およそ31か国から集まった62名のジャーナリスト(日本からは、岡崎五朗氏、河村康彦氏、川端由美氏が参加)からなる審査員の投票で各部門賞が決定しています。
2016年のエンジン・オブ・ザ・イヤーに輝いたのは、フェラーリのミッドシップスポーツカー「488GTB」と「488スパイダー」に搭載された3.9L V型8気筒ツインターボエンジンです。このV8エンジンは、パフォーマンス・エンジン部門、新型エンジン部門、さらに排気量3.0-4.0L部門においても1位を獲得しました。
また、フェラーリは排気量4.0L以上の部門でも「F12ベルリネッタ」と「F12TdF」に搭載された6.3L V型12気筒エンジンで1位を獲得し、パフォーマンス部門でも2位を獲得しました。
最終的にフェラーリは、全12部門の内、5部門で1位を獲得するという快挙を成し遂げました。
エンジン・オブ・ザ・イヤーで選ばれるエンジンは、新型エンジンに限られておらず、それぞれの部門において同系エンジンが連覇するというケースも多々有ります。
例えば2.0~2.5リッター部門ではアウディの5気筒ターボエンジンが7年連続で1位になっているほどです。
次回のエンジン・オブ・ザ・イヤーでフェラーリの連覇は続くのでしょうか。それとも、他社のエンジンがフェラーリの連覇を阻むのか。今後も見逃すことができません。
インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー総合部門の結果は以下のようになりました。
- フェラーリの3.9リットルV8ターボ(311点)
- BMWの1.5リットルV3ターボエンジン+電気モーターのプラグインハイブリッド(278点)
- ポルシェの3リットル水平対向6ターボ(267点)
- PSA(プジョー、シトロエン、DS)の1.2リットルV3ターボ(180点)
- フォードの1.0リットルV3ターボ(157点)
ちなみにパフォーマンスエンジン部門は以下です。
- フェラーリの3.9リットルV8ターボ(311点)…488
- フェラーリの6.3リットルV12(94 点)…F12tdf
- ポルシェの4リットル水平対向6気筒(77点)…911GT3RS
- メルセデスAMGの4.0リットルV8ターボ(73点)…AMG GTなど
- BMWの1.5リットル直3ターボ+モーター(72点)…i8
- ポルシェの3リットル水平対向6ターボ(58点)…911改良新型
911GT3RSに搭載されている「4リットル水平対向6気筒」もしっかりと3位、「3リットル水平対向6ターボ」が6位に食い込んできているところはは、さすがポルシェと感じさせられました。
次回はどのような結果になるのか今から楽しみです。
【関連リンク】
インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー公式WEBサイト
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