空冷式ポルシェがファンを魅了し続ける理由とは
1963年から1997年の間に登場した空冷式エンジン搭載のポルシェ911は、初代の901型から930型、964型、最後の空冷モデルの993型とモデルチェンジを繰り返しファンを魅了してきました。
5代目996型以降からは、水冷化の道を進み始め現在へと至っておりますが、空冷式のエンジンを搭載したポルシェ911は未だにファンからは絶大な人気を得ています。
空冷ポルシェとは、読んで字のごとく空冷式エンジンを搭載したポルシェの事です。
冷却水でエンジンを冷却するのが「水冷式」、空気でエンジンを冷却するのが「空冷式」
簡単にいってしまえば、エンジンを「水で冷やすか」「空気で冷やすか」の違いになります。
空冷式エンジンの良い面は、水冷式よりも構造がシンプル且つ頑丈で軽量に仕上げることが出来るエンジンと言われています。
ただし、水冷式に比べると冷却効率が劣り、エンジン音も大きめになってしまうなどの面が挙げられます。
水冷式と比べると油温が高くなるので、オイル交換のインターバルが短くなってしまい、消耗部品の経年劣化も早くなってしまいますのでメンテナンスが必ず必要になります。
それでも空冷式エンジンがファンを魅了するのは、やはり「乗り心地」の一言に尽きるのでしょう。
空冷式でしか体験することができないステアリングやブレーキ操作、それに加えてエンジン音の魅力は一度知ってしまったらもう忘れることが出来なくなってしまうでしょう。
冷却ファンの風切音、シリンダーフィンの共鳴はエンジンの音にも大きく反映され、空冷式でしか生み出すことができない特別な音を奏でます。
水冷式が『最良のポルシェ』であれば、空冷は『最高のポルシェ』と言われるほどで
初めて登場から50年以上たった現在でも多くのファンを魅了し続けているのも納得です。
メンテナンス等で手間がかかる空冷式ポルシェですが
手間がかかれば、かかるほど愛着が湧き「最高の愛車」になっていくことでしょう。
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